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海外口座入門編重要なこと

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 一口に海外口座といっても、いろんな銀行、証券会社、外国為替専門の両替(FX)会社、いろんな種類の口座があります。法人相手サービス中心の口座やプライベートバンキングといって億万長者相手のサービス口座などもあります。そのような法人や個人は、専門コンサルタントや特別待遇の銀行、証券会社のサービスを利用できますので、このようなホームページの情報交換を必要とすることはないでしょう。ここではあくまで平均的庶民からちょっぴり小金持ち程度の日本の個人が、使うメリットのある口座を取り上げます。しかしそれに限っても、全貌を調べ上げるのは容易なことではありません。ここではわたしたちにとってなじみ易い、預けやすい銀行や証券会社、外国為替両替(FX)会社に絞ります。わたしたちにとってなじみ易い、預けやすいとはどんな条件か考えて見ると

  1. 語学上の問題が少ないこと。日本語はさすがに無理でも英語が十分に通じること。

  2. インターネットバンキングが可能なこと。最悪でもFAXや電話での取引は必須。

  3. 最低預入れ額や金利、ファンドの購入など、庶民の資産運用面で日本より不利にならないこと。

  4. 銀行や証券会社、両替(FX)会社としての安定性が高いこと、具体的には格付けが高いこと。最悪でもS&PでBBB格以上。

  5. 銀行や証券会社、両替(FX)会社が個人情報の保護に対して、徹底した注意を払っていること。

  6. 銀行や証券会社、両替(FX)会社が存在する国や地域の政情や社会情勢が安定していて、できれば預金保険制度があること。

  7. ドル、ユーロ、ポンド、できれば円など、世界の主要通貨での預入れを扱っていること。

  8. 税制面で有利な扱いを受けられる、あるいは最低でも日本より不利にならないこと。

など、いろいろなことが考えられます。海外口座をどのような目的で使うか、人によってこれら条件の優先順位は違ってくるでしょうし、他にも条件があるかも知れません。特に1については、英語ができないのに無理に海外口座を開くのは語学上のリスクを負います。ちょっとしたトラブル時に適切に対応できなかったことで、口座が凍結されたり最悪資産を失います。1については東アジアやハワイ、グアムの一部銀行を除いて、最低限意思疎通が可能なレベルの英語力を持たないと、別の大きなリスクを持つことに注意しましょう。ここでは、1〜8の条件をなるべく多く満足する海外口座を、以下のように「銀行や証券会社、両替(FX)会社の種類」と「口座の種類」の2つの観点から整理してみます。また銀行や証券会社、両替(FX)会社の種類の説明の後に、送金時に必要となる銀行コード種類、口座の種類、預金保険制度について説明をつけました。

もちろん、ここに書ききれないものや未発見の口座もあるでしょう。また、世界中の銀行や証券会社のサービスは日々変化していて、新しいサービスが出てくるかと思えば、今までのサービス内容が変更になったり廃止になったりすることも頻繁です。ただ、銀行業や証券業の大枠は変わらないのでおおよそのイメージはお分かりになると思います。また、新サービスや変更、廃止の詳細は、情報交換掲示版を参考にしてください。また、事実と違う点、内容が古い、追加参考情報など、お気づきの点がありましたら、情報交換掲示版までご連絡ください。

2004年9月7日現在 管理者 Bank Abroad


銀行や証券会社、外国為替両替(FX)会社の種類

 海外口座の種類にはその設置の主旨からいって、世界中の個人預金者や個人運用者をメインターゲットにしたものと、各国国内の個人預金者や個人運用者をメインターゲットにしたものがあります。これにも明快な境界線はありませんが、大まかにいって世界中の個人預金者や個人運用者相手のサービスは主にオフショア銀行オフショア証券会社が手がけています。オフショアとは元々は世界各国の海岸から離れているという意味ですが、もちろん何もない公海上に銀行や証券会社があるわけではありません。世界各国の税制や法規制がら切り離された場所を立地に選ぶため、確かにオフショア銀行やオフショア証券会社は離れ小島にあることが多いですが、香港やスイス、ルクセンブルクなども税制や法規制が緩いため、オフショア銀行やオフショア証券会社が存在します。ただし、オフショア銀行やオフショア証券会社も立地によっては規制が甘すぎていい加減な経営を行ったり、詐欺まがいの行為を行ったり、個人属性・資産内容・運用状況など個人情報を漏洩している場合もあります。最初に述べた8つの条件をだいたい満足する立地や金融機関は限られますので、その選定には十分な吟味が必要です。一方、国内の個人預金者や個人運用者相手のサービスは、もちろん日本を含めて世界各国にあるわけです。要するに普通の銀行や普通の証券会社ですが、これらはオフショアと対比してオンショア銀行オンショア証券会社と呼ばれたりもします。これらの中にも、国内非居住者、即ち外国人向けの口座サービスを提供している銀行や証券会社があります。ただし、8つの条件をだいたい満足する国の銀行や証券会社となると、英語圏あるいは準英語圏の先進国である米国、英国、アイルランド、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、オランダ、デンマークなどの一部の国内銀行や国内証券会社となります。また、皆さんが海外旅行に出かけるとよく都市の街角で見かける両替商があります。あれは両替専門の金融機関の一種ですが、国際的な銀行間取引の外国為替レートに近い有利なレートで外国為替両替やそれに派生する資金運用サービスを行う外国為替両替(FX)会社もあります。これらの中には厳密には海外口座とは呼べないサービスのところもありますが、登録して口座を開き資金を置いておくことのできる会社もあります。その多くは取引額の大きい企業相手ですが、中には個人の小額両替に応じてくれるところもあります。これもオンショアオフショアのいずれにも存在しますが、オフショアでは銀行や証券会社自体が同様なサービスを行っていることが多く、あまり個人で利用する価値はありません。しかし、オンショアの銀行や証券会社の多くは自国通貨建ての取引しか扱わないことが多いため、オンショアのFX会社は資金運用だけでなく両替と送金を兼ねた取引を行う上でも利用価値があります。ただし最初に述べた8つの条件をだいたい満足する立地や金融機関は限られ、やはり英語圏あるいは準英語圏の先進国である米国、英国、アイルランド、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、オランダ、デンマークなどの一部の外国為替両替(FX)会社となります。

オフショア銀行

 南極以外の地球上のすべての陸地や島は、どこかの国に属していますので、原則としてそれぞれの国の税制や法規制の適用を受けます。ですが、その土地の歴史的な経緯や各国の政策上の経済特別区指定など、いろいろな理由によって、特定の場所だけに非常に緩い税制や法規制が設けられています。このような場所は、俗に租税回避地とかタックスヘイブンとか呼ばれています。そこに銀行や企業が本社を置いて事業を営めば、税制や事業上の様々なメリットを享受でき、お客さんにとって有利なサービスを提供できるわけです。このような緩い税制や法規制の場所は、一部の例外を除いて殆どが離れ小島のように人口が少ないので、地元の人たちを相手に商売をしても市場が小さすぎてうまみがありません。そこで、本拠地はタックスヘイブンに置きながら、世界中の個人客から広く預金を集めて資金運用しようとする事業がオフショア銀行です。世界が相手ですから、殆どの銀行が世界の主要通貨口座を扱っているのもメリットです。以下は世界でも代表的なタックスヘイブンの地です。

 以上をまとめると、我々一般の日本人が安心して利用できるオフショア銀行が立地するタックスヘイブンは、言語や主要流通通貨、入手可能な情報量の多さのことも考えると、ヨーロッパのスイス、ルクセンブルクがベスト、次にマン島、ガンジー島、ジャーシー島あたりということになるでしょう。ただし、それ以外のヨーロッパのタックスヘイブンにある銀行でも、あなたがドイツ語やフランス語に堪能だったり、たまたま英語が通じる銀行やその担当者が見つかれば、大いに利用価値はあるでしょう。何と言ってもヨーロッパのオフショア銀行は、条件5、6が取り柄です。また、東アジアの香港やシンガポールは出向くにも距離的に近く便利ですし、英語が通じますし、香港は隆盛を極める中国の投資の玄関口ですから、中国や東アジアの政情や社会情勢、金融情勢を常に見極めながら利用するには、よいタックスヘイブンといえるでしょう。ただし、条件5、6には十分注意を払わなくてはなりません。またその他のタックスヘイブンやそこの立地の銀行も全部だめなのではなくて、中には非常によいサービスと信用を提供しているところもあります。特に太平洋地域では政情が比較的安定し、オーストラリアやニュージランドの高格付け銀行がオフショアサービスを展開している国や地域があります。これらのタックスヘイブンも日本から比較的近いですし、一般の人にも利用価値があると思います。またこれら以外でも海外投資の上級者であれば、地域や金融機関について情報を収集し、日本からは殆ど注目されておらず、かつ極めて安定で信頼性に富む穴場を見つけることも可能でしょう。ただし繰り返しますが、欧州のスイスはナチスのヒットラーさえ手をつけられなかったことからも分かるように、安定で信頼性があります。この自治の歴史は数百年を超えるものであり、幾多の歴史の荒波にも耐えて欧州の資産家達の財産と個人情報を守り続けてきた実績があります。オフショア銀行を選ぶ際には銀行の格付けのみならず、その立地場所のこれまでの実績を軽視するわけにはいきません。

オンショア銀行(国内向け銀行)

 よほど貨幣経済が浸透していない最貧国以外、世界中殆どの国には国内の庶民向け銀行が存在します。ただし、各国の経済状態や外資流入規制、税制、法規制、銀行の競争環境、サービス体制、信頼度などの面で、われわれ日本人がわざわざ銀行口座を持つメリットのある国は限られます。昨今、東南アジアのマレーシアやフィリピンなどには、経済と政情の安定に伴って、銀行口座を開いて規定以上の預金をすることで永住権を取得し、老後を過ごす日本人もいるようです。これは今後の可能性として注視していくべきことでしょう。ですが、僅か数年前にアジア金融危機が起こったばかりであることや、個人情報保護や社会の安定性、通貨の流通性、両替規制などを考えれば、日本に居ながらにして銀行にお金を預けておく対象国としては、まだまだ未成熟な面も否めません。やはりオンショア銀行として安心して選択できる国となると、現状では英語圏の先進国である米国、英国、アイルランド、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ及び準英語圏のオランダ、デンマークなどの一部の国内銀行となります。これらの国は最初に述べた8つの条件の内、個別銀行に依存する2、3、4を除けば、1、5、6をだいたい満足します。また米国、英国には、自国以外の非居住者には大幅な税金還付による実質免税があり、我々とって条件8も満足します。また、英国は国内向け銀行としてはポンドとせいぜいユーロしか扱いませんが、周辺のオフショア支社と連携して多通貨口座サービスを行っているところが多いです。オランダやデンマークも自国内市場が小さいのとため世界から資金を取り込む必要があり、オランダではオランダ領のタックスヘイブンであるアンティル諸島の支社と連携して多通貨口座を扱う銀行が多いですし、その場合は殆どの金融資産に関する利益は非課税になります。従って、英国やオランダの銀行ではオンショア銀行とはいいながらも、非居住者にとってはオフショア並のサービスを得ることができます。また、最近はイギリスやオランダ自体、法人税などを下げてきており、法人投資や会社設立などにとっては、限りなくタックスヘイブンに近づいてきています。ただし、これらの国々のすべての銀行が自国居住者以外の人々に口座開設を許しているわけではなく、逆に非居住者向けの口座開設サービスを提供している銀行は極めて限られます。特に米国では2001年9月11日のニューヨークテロ事件以降、国際テロ・犯罪組織のマネーロンダリング防止の観点から、非居住者向けの口座開設審査は厳しさを増しています。

オフショア証券会社

 オフショア銀行のところで申し上げたように、歴史的な経緯や各国の政策上の経済特別区指定など、いろいろな理由から特定の場所だけに非常に緩い税制や法規制が設けられています。このような租税回避地とかタックスヘイブンには、当然銀行だけではなく証券会社も多く存在するところがあります。そこ本社を置いて事業を営めば、税制や事業上の様々なメリットを享受でき、お客さんにとって有利なサービスを提供できるわけです。オフショア証券会社もオフショア銀行同様、地元の人たちを相手に商売をしても市場が小さすぎてうまみがありません。そこで、本拠地はタックスヘイブンに置きながら、世界中の個人客から広く資金を集めて資金運用します。世界が相手ですからオフショア銀行同様、多くのオフショア証券会社が主要通貨での取引を扱っています。そして、そこから安い手数料で世界の多くの株式や債券市場に投資したり、投資信託を売買できるわけです。ただし、各オフショア地域の政策方針の違いにより、ヨーロッパでも英国領内のマン島やガンジー島、ジャーシー島には、あまり証券会社は集積していません。これらの地域では銀行自身が投資信託を販売したり、投資専門会社が設立されて投資信託の運用などに当たっています。これに対して、ヨーロッパ大陸の代表的タックスヘイブンであるルクセンブルクにはオフショア証券会社が見られ、また東アジアの代表的タックスヘイブンである香港には、香港自体に大きな証券市場があるため多数のオフショア証券会社が集積しています。また、米国系や英国系の証券会社の中には、ケイマン島など中米地域の離島に支社を置くものもあります。ただし、銀行の場合はたとえオフショア銀行であっても決済機能を担っていますので、それ破綻すれば金融決済の信用喪失など社会的影響が大きいため、政府や国際金融支援組織が極力バックアップします。しかし証券会社は本来他人名義の資金の売買の取次ぎをするのが役割であり、現金預かり口座は補完的なものに過ぎません。ですから破綻しても金融決済秩序に与える影響が小さいと見なされ、政府や国際金融の支援があまり期待できない点には留意すべきです。証券会社を通して国債などの安定した債権を保有したり、株や投資信託の知識が十分あってリスク覚悟でそれらに投資する証券会社本来の使い方をする分には問題ないですが、証券会社口座を銀行口座と同じように見なして使うのは、危機管理の点からあまりお勧めできるものではありません。このような違いを十分理解して使いこなしましょう。

オンショア証券会社(国内向け証券会社)

 世界中に株式や債権の市場があり、世界中の人々が株や債権、投資信託の売買を行う限り、国内向け銀行と同じように世界中の殆どの国々に国内向け証券会社があります。しかも米国や欧州、オーストラリア、ニュージーランド、カナダなど、市場が発達し海外からの投資を自由に受け入れている国々では、国内向けのオンショア証券会社であっても、世界中から資金を集めるために非居住者の口座開設を受け入れています。証券会社の多くは、売買の途中で現金を寝かせるための証券口座を提供しています。日本の国内向け証券会社ならMRFなどです資金を寝かせますが、海外では銀行口座と同様に現金そのものを預かる口座サービスがあり、中には銀行顔負けの金利や低い手数料サービス、小切手帳の発行を提供する会社もあります。さすがに最近は日本の証券会社でも、MRF口座にクレジットカードを付ける銀行並みのサービスが登場してきています。これらの先進国では日本以上か最低でも日本並に、顧客資産分別管理とための保管振替制度が発達しています。また証券投資家保護保険制度も発達しており、証券口座内の現金や証券会社の預かり資産に対してある程度の払い戻し保険がかけられています。ただし、日本の証券投資化保護保険制度である投資家保護基金は、大手証券が1つ潰れれば資金が底を尽く程度の備えしかありません。そのためもあって、日本の証券会社は現金預かりの証券口座の代わりに、高格付けのMRFなどの債券投資信託で預かることでリスクを抑えています。でもそうはいっても所詮は債券運用です。安全と思われていたMMFが元本割れした証券会社が続出したのは、記憶に新しいところです。また、オフショア証券会社の説明のところで述べたように、銀行が破綻すると金融決済の信用喪失など社会的影響が大きいため、政府や国際金融支援組織が極力バックアップします。しかし証券会社は本来他人名義の資金の売買の取次ぎをするのが役割であり、現金預かり口座は補完的なものに過ぎません。ですから破綻しても金融決済秩序に与える影響が小さいと見なされ、政府や国際金融の支援があまり期待できない点には留意すべきです。証券会社を通して国債などの安定した債権を保有したり、株や投資信託の知識が十分あってリスク覚悟でそれらに投資する証券会社本来の使い方をする分には問題ないですが、証券会社口座を銀行口座と同じように見なして使うのは、危機管理の点からあまりお勧めできるものではありません。このような違いを十分理解して使いこなしましょう。その上で投資手段としてオンショア証券会社を取り上げるならば、世界一ネットトレーディングが発達している米国の証券会社が圧倒的シェアを維持しており、非居住者であっても不便なく簡単に口座を開設し売買を行うことができます。

オンショア外国為替両替(FX)会社

 外国為替(foreigen exchange)の英文省略名称をForexと呼び、更にそれを省略してFXと呼びます。そのための外国為替両替金融機関のことをFX会社と呼びます。FXにはいく通りものサービスがあり、会社によってそのうちの幾つかをサービスしています。一番単純なのは、ある通貨からある別通貨への両替サービスです。ここで紹介するFX会社は街角の両替商と違い、どれもインターバンクレートという実勢レートに近い良いレートで両替してくれる金融機関です。これにも口座を設けず、都度現金を持ちこむと現金に両替してくれたり、電信その他の手段で先方会社指定の口座に送金して更に指定した自分が指定する別口座に送金してくれるサービスがあります。このような会社の場合は海外口座とはいえませんが、一方で予め登録して自分の口座をつくった上で上記にようなサービスを受ける会社もあります。また口座を作る形式のFX会社の場合には、両替レートの指値と両替期間を指定して、指定期限までにあるレートに達したら自動的に両替を実行してくれるところもあります。ここでは両者をまとめて紹介することにします。また単なる両替ではなく、為替証拠金取引(マージンFX)といって10万円程度の小額の保証金を預けて、その10倍とか100倍とかのお金をFX会社から借りて為替相場の変動によって為替差益を得ることを狙うサービスも手がけている会社があります。10倍借りて取引して1%為替相場が上がると保証金に対して10%の差益が得られます。また預けた期間中の利子も10倍になります。100倍の倍率でやれば100%の差益になり元で資金は2倍と100倍の利子になります。でも逆に1%の為替相場下落で100%損します。このように為替証拠金取引は倍率によっては非常にハイリスクな資金運用になります。本サイトはこのようなハイリスクな取引をお勧めするものではありませんが、倍率は自分で決められるので1倍で運用すれば通常の外国為替両替と変わらなくなります。このような会社は日本国内にも沢山ありますが、最低取引金額が100万円〜1000万円程度と大きいのと、直接海外受送金できず日本国内銀行の外貨預金口座を経由しないといけないので、使い勝手が悪く手間も手数料もかさみます。しかし海外のオンショアFX会社の中には証券会社と同じく、直接海外と受送金できるところがあり、また最低取引額が柔軟なところも多いです。このように海外のFX会社の中には、両替と送金のハブや資金運用のための柔軟な機能を備えているところがあり、利用価値があります。特にオーストラリアドルやニュージランドドル、東南アジア通貨、日本では扱いのない中国元などマイナーな通貨でも実勢相場で両替できる場合が多く、両替と送金に限っても使用メリットがあります。ただし、国・地域や会社によっては、会社と顧客の資産の分別管理が徹底していないところもあるため、証券会社同様、分別管理がしっかりしているかどうか確認する必要があります。最初に述べた8つの条件をだいたい満足する立地や金融機関は限られ、やはり英語圏あるいは準英語圏の先進国である米国、英国、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、オランダ、デンマークなどの一部の外国為替両替(FX)会社となります。


銀行コード

 証券会社口座を別にして、オフショア銀行にせよ、国内向けのオンショア銀行にせよ、各銀行はその会社名称以外に、世界や各国毎に共通した簡略書式のコードネームをもっています。これは電信送金などを行う場合に、間違いなくしかも簡便に相手銀行を指定するためです。もともとは各国独自に国内のコードネーム書式を決めていたのですが、それでは国際送金に不便なので国際業務を行う銀行には世界共通書式に従ったコードネームが決められるようになっています。以下、世界共通のコードと米国、英国、オーストラリア、ニュージーランド、日本のコードについて説明します。これらのコードは銀行間送金を行う場合に必要な大切なものです。もっとも相手の銀行名さえ分かれば、送金を依頼する銀行で送金相手銀行のコードを調べてくれることも多いです。ですが確実に送金するには、送金先銀行にコードネームを聞いて送金依頼銀行に伝えるべきです。

SWIFT Code(世界共通)

 世界共通の大文字8桁のアルファベットからなるコードネームです。例えば英国領ジャーシー島のHSBC Bnak Internatinal Limited銀行ならMIDLJESHです。系列子会社銀行などでこれに更に3桁の枝コードが続いて付き、合計11桁にある場合もります。同じ銀行でも支店によってコードが違う場合もありますので、気をつけないといけません。。国際間送金には通常このコードを送金先銀行(支店)コードとして指定して、送金元銀行に送金依頼しなければなりません。なお、世界各国の金融機関のSWIFT CodeをSWIFT社のホームページから検索できます。企業名やその本社所在の国や都市名、支店名などからSWIFT Codeを検索したり、逆にSWIFT Codeから銀行名を検索でき便利です。

CHIPS UID Number(世界共通)

 これは米国で世界的な決済や手形交換を行っているCHIPS社が発行している登録番号です。経済のグローバル化に伴い、銀行を介さずに企業間で直接国際的な決済を行う場合が増えてきました。そのため、CHIPSへの登録会社は大手銀行に限らず、中小銀行や保険会社、クレジットカード会社、電話会社なども含まれています。ただし、SWIFT Codeを持つ銀行がすべてCHIPS UID No.を持つわけではなく、逆にCHIPS UID No.を持つ企業がすべてSWIFT Codeを持つわけでもありません。CHIPS UID No.は至ってシンプルで6桁の数字からなります。例えばCITIBank, N.A., Japanは035157、UFJ銀行は024153という具合です。ただし東京三菱銀行は現状では登録番号がないようです。最近では国際電信送金などに、CHIPS UID No.を指定することも増えてきました。各種企業のCHIPS UID No.やその登録企業内の銀行のSWIFT CodeはCHIPS社のホームページから検索できます。企業名やその本社所在の国や都市名からCHIPS UID No.とSWIFT Codeを検索したり、逆にCHIPS UID No.やSWIFT Codeから企業名や銀行名を検索でき便利です。

ABA (Fed Wire) Number(米国)

 米国内銀行の連続した9桁の数字からなる番号です。例えば、Chase Manhattan Bank, New Yorkの場合は021000021です。国際業務を行っている米国内銀行宛て送金の場合は、当然そのSWIFTコードを指定して送金するのですが、米ドルでの送金の場合は、日本からならABAコードを指定しても送金できます。掲示板から投稿いただいた情報ですが、米国内の各金融機関本店のABA (Fed Wire) Numberは、WESTERN PAYMENTS ALLIANCE社のABA (Fed Wire) Number一覧PDFファイルで知ることができます。また、より詳細な各支店のABA(Fed Wire) Numberは、連邦準備銀行のサイトから検索できます。

Fed ACH Number(米国)

 ABA (Fed Wire) Numberは米国の電信送金のための銀行コードですが、電子小切手決済が発達した米国では、手数料無料で電子的に小切手送金が可能のです。その際にFed ACH Numberが要求される場合があります。詳細な各支店のFed ACH Numberは、連邦準備銀行のサイトから検索できます。

IBAN Code(欧州)

 これは欧州通貨統合によって、近年新しく導入されつつあるコードです。15〜34桁のコードで銀行コードばかりでなく口座番号そのものも含みます。桁数に大幅な開きがあるのは、まだ各国の銀行コードシステムをすぐにはそろえられないためでしょう。ユーロをEU加盟国の銀行に送る場合に必要とされるようですが、まだ十分には定着しておらずSWIFコードと銀行名、支店名、口座番号の指定でも送金できるようです。

Sort Code(英国)

 オフショア、オンショアを含め、英国領銀行のイギリスポンド口座へ送金する場合には送金先銀行のSWIFT CodeとSort Codeの両方を指定する必要があります。これは2桁の銀行コードと4桁の支店コードからなり、同じ銀行でも支店によってSort Codeは異なります。Sort Codeは2桁ずつハイフンで区切られた合計6桁の数字で、例えば40-61-62のようになります。その他の通貨口座への送金には、通常コルレス銀行と呼ばれる銀行を通るので、SWIFT Codeだけを指定しても大丈夫です。

BSB Number(オーストラリア及びニュージーランド)

 オーストラリアの国内銀行は3桁の銀行コードと3桁の支店コードがハイフンで区切られた、合計6桁の番号を持ちます。これをオーストラリアのBSB Numberといいます。一方、ニュージーランドの国内銀行は2桁の銀行コードと4桁の支店コードをハイフンで結んだ合計6桁の番号を持ちます。これをニュージーランドのBSB Numberといいます。英国の場合と同様に、オーストラリアの場合にオーストラリアドルで送金する場合には、SWIFT CodeとオーストラリアのBSB Numberの両方を指定した方がいいでしょう。同じくニュージーランドの場合にニュージーランドドルで送金する場合には、SWIFT CodeとニュージーランドのBSB Numberの両方を指定した方がいいでしょう。

TRANSIT Number(カナダ)

 カナダの銀行に送金する場合、先方からカナダ国内の銀行及び支店番号の指定を要求されることがあります。これをTRANSIT Numberといいます。これは他と逆順で5桁の支店番号と3桁の銀行番号の順にハイフンで結んだものです。

Clearing Number(スイス)

 スイスの銀行に送金する場合も、先方からスイス国内の銀行番号の指定を要求されることがあります。これをClearing Numberといいます。これは5桁の番号からなります。掲示版にClearing Numberの検索ホームページ一覧データダウンロードホームページの情報を投稿いただきました。ダウンロードのデータには各銀行のSWIFT Codeデータも含まれています。スイスの銀行とのやり取りにとても役立ちます。

銀行及び支店番号(日本)

 海外から日本の銀行に送金する場合は、それが円送金でも外貨送金でも通常は送金先の日本の銀行のSWIFT Codeを指定すれば大丈夫です。ただし参考までに書いておきますと、皆さんもなんとなくご存知だと思いますが、日本の番号は4桁の銀行番号と3桁の支店番号をハイフンで結んだ7桁の数字からなります。4桁の銀行番号の方は、例えば日本銀行は0000、東京三菱銀行は0005です。皆さんがお持ちの銀行キャッシュカードには銀行によっては、銀行番号-支店番号の順に書いてある場合があります。日本の銀行及び支店番号の検索はこちらのページで可能です。


口座の種類

ジョイントアカウント(共有名義口座)とインディビジュアルアカウント(単独個人名義口座)

 口座の個人認証を登録印鑑によって行う日本の銀行や証券会社では、例え資産の名義人が亡くなっても家庭裁判所などが認めた遺言や相続人が名義人の登録印鑑を持参すれば、預金や証券を引き出したり口座解約ができます。しかし、本人サイン認証が基本の欧米銀行では、口座名義人が亡くなった場合、たとえ遺言や法定による相続人であっても、弁護士や公証人により相続資格者である旨を認証してもらわないと、簡単には預金引き出しや口座解約に応じてもらえません。このため欧米や香港の銀行、証券会社では、オフショア、オンショアの銀行、証券会社にかかわらず、夫婦や親子の間で口座を共有名義にすることが一般的です。遠い海外口座の場合、単独個人名義だと相続資格者の証明に多くの労力と費用がかかります。ですから、海外に口座を持つ場合には、できるだけジョイントアカウントにしておくことをお勧めします。ただし、相手国の法律や金融機関との契約上、例え共有名義でも名義人の一人が死亡した場合には、他の名義人の資産相続の正当性を証明しないと口座操作ができなるなる場合もありますので、十分確認しておくことが必要です。銀行や証券会社によっては単独個人でも共有名義でも、他に口座操作権利を持つ代理人を立たり、相続人遺言指定が可能なところもあります。もっともネットバンキングやネットトレードの場合には操作している人の顔が銀行や証券会社には見えませんから、万が一を考えてパスワードを信用の置ける人に告げておくという手もありますが、これは厳密には違法ですし、口座を閉じる場合には名義人サインの入った解約届の提出が必要な場合もあり、後々やはり面倒です。もちろん、夫婦で共有名義にする場合には、日ごろから夫婦仲むつまじくしておくことが別の意味のトラブルを避ける上で大切です。それが難しい場合や独身の方の場合は、親子で共有名義にしておくといいでしょう。ただし子供の場合、14歳以上とか18歳以上とか国・地域や銀行によって名義人に年齢制限があるのが一般的ですから注意が必要です。要はサイン社会では、一人前にサインが書ける年齢にならないと口座は持てないことが多いということです。お子さんが小さい場合には、申込書に記入欄がない場合でも相続人遺言登録を金融機関に別途相談した方がトラブルが少ないでしょう。

チェッキングアカウント(当座預金口座)

 日本で当座預金口座といえば、企業が資金決済のために使う無利子の口座です。個人が小切手を使う習慣のない日本では、チェッキングアカウントは我々には縁遠い存在です。しかし欧米や香港などでは、銀行にチェッキングアカウントなしで生活しようとすると多くの不便を強いられます。多くの場合、デビットカードやクレジットカードはチェッキングアカウントにしか付きません。これらのカードは決済用ですからチェッキングアカウントを使うのが当たり前だという考え方でしょう。日本のように普通預金口座にデビットカードやクレジットカードが付く国の方がだいぶ珍しいです。ただし、すべてのチェッキングアカウントが無利子だというわけではなく、最低預金額や口座維持手数料が科せられるチッキングアカウントの場合には、若干の利子をつける優遇サービスもあります。また米国の証券会社口座は、小切手が切れるものが多く更に若干の利子が付く場合もあり、利付きチェッキングアカウントの一種と見なすことができます。

セービングアカウント(普通預金口座)

 こちらは預け入れ利子の付く出し入れ自由の口座です。デビットカードやクレジットカードは付かなくても、ATMカードは付く場合が多いようです。こちらにも最低預金額や口座維持手数料が科せられるタイプがあり、その分金利を上乗せしてくれたり、各種手数料を免除ないし値引きしてくれるなどの特典が付くものもあります。また、オーバードラフトプロテクションといって、自分のチェッキングアカウントのお金を小切手やカード払いで使い込み過ぎてうっかり残高がマイナスになってしまったような場合には、セービングアカウントの残高で自動的にチェッキングアカウントの不足分を穴埋めしてくれるようなサービスもあります。従って、日常生活で小切手やカードを使うことが多いオンショアの国内向け銀行の場合には、チェッキングアカウントとセービングアカウントをセットで持つ人が多いのです。

CDアカウント(定期預金口座)

 Certificate of Deposit (CD) アカウントあるいはFixed Time (FT) アカウントと呼ばれることもあります。これはいわゆる定期預金です。もちろん、利子はチェッキングやセービングよりも高い場合が殆どです。海外の銀行では日本と違い、よほどのことがない限り、定期預金の中途解約には手数料が取られるか応じてくれない場合が殆どです。そこはやはり契約社会です。預けるなら覚悟して預けましょう。

その他のアカウント

 上記3つは大抵のオンショア銀行にある口座の種類ですが、オフショアの銀行や証券会社、オンショアでも小口顧客サービスに力を入れている銀行では、他にもいろんな種類の口座があります。インスタントアクセスアカウントといって日本の普通預金口座のようにいつでも出し入れ自由で利子がついて、しかも小切手やカード決済ができるものや、30日前通知口座のように、1月前に解約や引き出しを指示すれば引き出しができる普通預金と定期預金のあいの子のような口座もあります。また、特にオフショア銀行の場合には複数種類の通貨をバスケットのように詰め込んで預けられる口座もあります。そういえば、日本のシティバンクのマルチカレンシー口座もこれに相当しますね。また、同じくオフショアの香港の証券会社口座の場合にも、複数種類の通貨を預けられその間で両替もできるものが多いです。それ以外にも特に世界を相手に資金集めをするオフショアの銀行や証券会社には、いろいろと工夫を凝らした口座があるようです。


預金保険

一部のオフショアや多くのオンショアの国や地域には、銀行が万が一破綻した場合に備えて、預金保険制度が設けられています。ただし、そのような保護制度が法律的にきちんと決まっている国や地域もあれば、明示的には決められておらず、時と場合に応じて政府が保証したりしなかったり、あるいは全く保証しない国や地域もあります。また、保障の仕組みも、民間銀行同士で保険料を支払って保護する仕組みの国や地域もありますし、政府が最終的に預金保護に責任を持つ国や地域もあります。さらに預金保険が明示的に導入されている国や地域でも、保障限度額の高い国や地域、低い国や地域、自国通貨預金のみ保護する国や地域、外貨預金まで保護する国や地域、一定の指定通貨預金の範囲で保護する国や地域など、内容は様々です。ここで世界各国の預金保険制度(Deposit Insurance System)をすべて説明するとなると膨大な量になるので、このようにいろんな場合や事情が各国や地域にはあるのだということに言及するに留めます。なお、このページの最初の方の銀行や証券会社、外国為替両替(FX)会社の種類で主なオフショアやオンショアの国や地域の預金保険制度について説明していますのでご参照ください。また、世界の多数の国や地域の預金保険制度について詳細にお調べになりたい方は、世界銀行がまとめた英文レポートが公開されていますので参考にしてください。様々は角度から、上手に各国や地域の預金保険制度の種類を表にまとめています。


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